ChatGPTで面接練習するやり方|面接官役の頼み方と、深掘り・振り返りのプロンプト
ChatGPTで面接の練習はできます。面接官役を頼むときに、「質問は1つずつ」「深掘りは2回まで」「途中で評価しない」と最初に伝えておくと、本番に近いやり取りになります。答え終わったら、見てほしい観点を決めて振り返ってもらうと、次に直すところが分かります。
ただ、表情や声の調子、面接官の前での緊張は、ChatGPTでは練習しにくい部分です。この記事では、新卒の面接向けにコピーして使える頼み方の作例と、AIでは足りない部分の補い方をまとめました。CareerPassのAI面接の案内も含みますが、ChatGPTだけで練習したい人にも使える内容にしています。
この記事でわかること
- ChatGPTの面接練習で、回数を重ねやすいことと、人と練習したほうがいいこと
- 1問ずつ答える面接練習の3ステップ
- コピーして使える頼み方の作例3つ(模擬面接・振り返り・企業を想定した練習)
- うまくいかないときの直し方と、ChatGPTに入れてはいけない情報
- 声・表情の練習の補い方と、面接練習専用のAIとの違い
ChatGPTで面接の練習はできる?向いていること・向いていないこと
面接の練習で困るのは、相手の時間をもらうことです。ChatGPTなら、夜でも移動中でも、思い立ったときに何度でも面接官役を頼めます。ただ、全部をChatGPTで済ませられるわけではありません。
ChatGPTで回数を重ねやすいこと
何を、どの順で話すか
- 想定される質問に答える
- 深掘りの質問に答える
- 答えの順番や中身を直す
- 志望動機を企業の情報と結びつける
人と練習したほうがいいこと
どう見えるか・どう聞こえるか
- 表情・視線・声の大きさ
- 話す速さと間の取り方
- 面接官の前での緊張
- 入室やオンライン面接の環境
左は「何を、どの順で話すか」の練習です。相手が誰でも同じように試せるので、ChatGPTで回数を重ねるのに向いています。右は「どう見えるか・どう聞こえるか」の練習で、文字のやり取りでは確かめられない部分です。
ChatGPTで面接練習をする3ステップ
ChatGPTでの面接練習は、次の3つの流れで進めます。
頼む
面接官役・面接の種類・テーマと、「質問は1つずつ」「途中で評価しない」を、最初の1回でまとめて伝えます。1問ずつ答える
できれば声に出して答えます。深掘りの質問にも、その場で考えて答えます。振り返る
「終わり」と送ってから、見てほしい観点を伝えて振り返ってもらいます。直すところを1つだけ決めて、同じテーマでもう1回やります。
1回の量は、15分・3〜5問くらいから
最初はテーマを1つに絞り、15分で3〜5問くらいにすると、振り返りまで集中が続きやすいです。この数字はこの記事の作例としての目安で、決まりがあるわけではありません。慣れてきたら、テーマを増やしたり、本番と同じ長さにしたりしてみてください。
文字より、声で答える
文字で打つと考える時間が長くなり、本番より整った答えになりがちです。面接は声で答えるので、練習も声でやるほうが本番の感覚に近づきます。
ChatGPTには、話しかけると声で返事が返ってくる「音声モード」があります。Geminiにも、スマートフォンのアプリで声で会話できる「Gemini Live」があります。使える時間や機能はプランや端末によって変わるので、各サービスの案内で確かめてください。
ChatGPTの音声モードでは、話した内容が終わったあと文字でチャットに残ります。読み返すと、言い直しの多さや口ぐせにも気づけます。
コピーして使える頼み方(プロンプト)の作例
3つとも、この記事のために作った作例です。テーマや面接の段階は、自分に合わせて変えてください。Geminiなど、ほかのAIチャットでも同じように使えます。
作例1:模擬面接を始める頼み方
模擬面接を始める頼み方(作例)
これから就職活動の面接の練習をします。あなたは面接官、私は面接を受ける大学生です。 ・面接の種類:新卒採用の一次面接(業界・企業は指定なし) ・テーマ:学生時代に力を入れたこと ・質問は1回に1つだけにして、質問したら止まって、私の答えを待ってください。 ・私の答えに合わせて、「なぜそうしたのか」「あなたは具体的に何をしたのか」を聞く深掘りの質問を、2回してください。 ・深掘りを2回したら、その話はそこで終えて、「次の質問です」と言って新しい質問に移ってください。 ・面接の途中では、感想・評価・模範解答を言わないでください。 ・私が「終わり」と書いたら面接を止めて、次の指示を待ってください。 ・最初の質問から始めてください。
テーマは「自己PR」「チームで取り組んだ経験」「失敗した経験」「志望動機」などに差し替えられます。
「途中で評価しない」を入れておくのは、1問ごとに褒められたり直されたりすると、本番の面接と流れが変わってしまうからです。振り返りは最後にまとめてやります。また、「深掘りは2回まで」とだけ書くと、同じ話を3回、4回と聞き続けることがあります。2回聞いたら次の質問に移る、というところまで書いておきます。
作例2:答え終わったあとの振り返りの頼み方
振り返りの頼み方(作例)
面接を終わります。ここまでの私の答えを、次の4つの観点で振り返ってください。 1. 構成:質問への答えが最初に分かり、理由や経験の説明が順番につながっているか 2. 具体性:どんな場面で、誰に対して、自分が何をしたかが分かるか(数字はなくてもよい) 3. 理由:その行動を選んだ理由と、その後どうなったかがつながっているか 4. 伝わりやすさ:主語や対象が抜けておらず、初めて聞く人にも意味が分かるか 観点ごとに「良かったところ」と「次に直すとよいところ」を1つずつ、私の答えの一部を引用しながら教えてください。 私の答えを丸ごと書き直した模範解答は出さないでください。
この4つの観点は、CareerPassのAI面接が答えを振り返るときに見ている項目(構成・具体性・論理・伝達)を、ChatGPTに頼みやすい言葉に置き換えたものです。
「数字はなくてもよい」と入れたのは、数字や実績の大きさより、自分が何をしたかが伝わるかを見てほしいからです。「模範解答は出さない」と入れたのは、AIが書いた文章を覚えると、深掘りされたときに自分の言葉が出てこなくなるからです。直すのは、自分の言葉でやりましょう。
作例3:志望動機を、企業を想定して練習する頼み方
企業を想定して練習する頼み方(作例)
これから、新卒採用の二次面接の練習をします。あなたは面接官、私は面接を受ける大学生です。 想定する企業について、私が採用サイトなどの公開情報から自分でまとめたメモを貼ります。 ――ここから―― (事業の内容、力を入れていること、求める人物像などを3〜5行で) ――ここまで―― ・このメモに書いてある範囲で質問してください。メモにない企業の事実(数字・制度・事業)は作らないでください。 ・テーマは、志望動機と、入社後にやりたいことです。 ・質問は1回に1つだけにして、私の答えを待ってください。 ・深掘りは1つの質問につき2回までにして、2回したら「次の質問です」と言って次の質問に移ってください。 ・面接の途中では、感想・評価・模範解答を言わないでください。 ・私が「終わり」と書いたら止まってください。
「( )」の部分は、自分でまとめたメモに差し替えます。企業の情報はChatGPTに調べさせず、採用サイトや会社の公式の情報から自分でまとめて貼るのがおすすめです。AIはもっともらしい間違いを言うことがあるうえ、自分でまとめる作業がそのまま企業研究の整理にもなります。
うまくいかないときの直し方
同じ頼み方でも、返し方はAIや日によって変わります。うまくいかないときは、最初からやり直さなくても、一言送れば直ることが多いです。
送り直す一言(作例)
- 質問を一度に何問も出してくるとき
- 「質問は1つだけにして、私が答えるまで待ってください。」
- 自分の答えの続きや、模範の答えを書いてくるとき
- 「私の答えを代わりに書かないでください。次の質問だけしてください。」
- 褒めるだけで、直すところが分からないとき
- 「良かったところは1つでいいので、次に直すところを具体的に1つ教えてください。」
- 深掘りが浅い・同じような質問が続くとき
- 「私の答えの中のあいまいな言葉を1つ選んで、そこを具体的に聞いてください。」
「あいまいな言葉」は、「いろいろ」「たくさん」「頑張った」のような広い言葉のことです。こうした言葉が多いと、自分が何をしたのかが聞き手に見えにくくなります。
やり取りが長くなると、最初に伝えた条件が守られなくなることもあります。そのときは作例1をもう一度貼るか、新しいチャットで始め直してください。
ChatGPTに入れてはいけない情報と、うのみにしないこと
入れないもの
- 自分の氏名・大学名・学籍番号・住所・電話番号・メールアドレス
- 友人やサークルの仲間など、ほかの人の名前や、その人だと分かる話
- 説明会や選考で聞いた、公開されていない企業の話や社員の名前
ESを貼って練習したいときは、上の情報を消して、「〇〇大学」「サークルA」のように置き換えてから貼ります。
会話がどう使われるかは、設定で確かめる
ChatGPTもGeminiも、会話をAIの改善に使うかどうかを自分で選べます(2026年10月時点の各社の案内)。
- ChatGPT:「設定」→「データコントロール」の「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにすると、新しい会話はモデルの学習に使われません。履歴に残らず、学習にも使われない「一時チャット」もあります。
- Gemini:「アクティビティの保存」がオンだと、チャットはAIモデルのトレーニングを含むサービスの改善に使われ、人が内容を確認することもあります。オフにすると、新しいチャットはトレーニングに使われません。
画面の表記や場所は変わることがあります。最新の内容はChatGPT のデータ管理(OpenAIのヘルプ)とGemini アプリのプライバシー ハブで確かめてください。設定をオフにしていても、上の「入れないもの」は入れないのが安全です。
もっともらしい間違いがある
企業の事業や数字、選考の流れをAIに聞くと、実在しない情報を自然な文で返すことがあります。企業の情報は、採用サイトや会社の公式の情報で確かめてください(作例3のように、自分でまとめて貼る形がおすすめです)。
AIの振り返りも、正解ではありません。「直すところ」が自分の経験と合わないときは、そのまま直さなくて大丈夫です。
AIの文章を覚えない
AIが整えた文章を覚えると、深掘りされたときに言葉が出なくなります。ChatGPTで直すのは「何を話すか(材料)」と「話す順番」までにして、言い回しは自分の言葉で話しましょう。
本番の面接中には使わない
練習にAIを使うことと、本番の面接中にAIに答えを出させることは別のことです。本番中の利用は企業のルールに反することがあるので、勧めません。気にしたいのは、自分の言葉で答えられるかどうかです。
声・表情・緊張は、人との練習や録画で補う
| 練習しにくいこと | 代わりの練習 |
|---|---|
| 表情・視線・姿勢 | スマホで自分の答えを録画して見返す |
| 声の大きさ・話す速さ・間 | 録音して聞き返す。声で答える練習を続ける |
| オンライン面接の環境(カメラの位置・明るさ・音) | 本番と同じ場所・機材で録画して確かめる |
| 面接官の前での緊張・その場の空気 | 大学のキャリアセンター、友人、就活エージェントの模擬面接など、人に面接官をしてもらう |
大学のキャリアセンターには、面接の練習をしているところもあります(内容は大学ごとに違います)。就活エージェントを使うか迷っているなら、就活エージェントは使うべき?使わなくていい人と、使うときの注意点にまとめています。
面接練習専用のAIを使うなら(CareerPassのAI面接)
ChatGPTは自由に頼めるぶん、毎回の頼み方と振り返りの観点を自分で用意します。面接練習専用のAIは、その部分が最初から決まっています。ここではCareerPassのAI面接を例に紹介します。
| 比べること | ChatGPT・Geminiなど | 面接練習専用のAI(CareerPassのAI面接の場合) |
|---|---|---|
| 準備 | 面接官役・テーマ・進め方を毎回自分で頼む | 練習のしかたとテーマを選ぶだけ |
| 質問の進み方 | 頼み方しだい。一度に何問も出すこともある | 1問ずつ。答えに合わせて次の質問が変わる |
| 声で答える | 声で話せる機能がある。使える範囲はアプリやプランで変わる | 声で答える。声を出せない場所では文字でも答えられる |
| 振り返り | 見てほしい観点を自分で頼む | 終わると振り返りのページが開く。本番練習で採点できた回は、総合点と5つの項目の講評も出る |
| 料金・利用の条件 | 無料プランで試せる(声の機能や回数はプランによる) | 無料(2026年10月時点)。始めるときに登録・ログインが必要 |
- 「本番練習」は約10分。経験・自己PR・志望動機の3テーマを通しで答えます。途中のヒントや採点はありません。
- 「1問練習」は約3分。自己紹介・学生時代の経験・自己PR・強み・失敗経験・チーム経験・意見の違い・自分から動いた経験・志望動機・将来やりたいことの10テーマから1つ選びます。必要なら深掘りが1問入ります。
- 話し終わると自動で答えが確定する:面接官が話し終わると聞き取りが始まり、約3秒話さないと答えが確定します。「少し考える」「質問をもう一度聞く」も使えます。
- 振り返りは5つの項目:構成・具体性・論理・伝達・志望動機です。総合点は100点満点の参考点で、採否の予測ではありません(本番練習で採点できた回に出ます)。
- 音声と映像の扱い:保存するのは確定した答えの文字だけで、音声のファイルは保存しません。カメラの映像は送信も保存もしません。
練習のしかたを選ぶ画面拡大 ↗AI面接
頼み方を考えずに、1問だけ声で答えてみる。
画面ごとの操作は、先にAI面接の使い方で確かめられます。
ChatGPTでの面接練習でよくある疑問
ChatGPTの無料プランでも面接練習はできますか?
Geminiでも同じように練習できますか?
ChatGPTで練習したことは、面接官に分かりますか?
選考で使われる「AI面接」の対策になりますか?
1回にどれくらい練習すればいいですか?
CareerPassのAI面接は無料ですか?
まとめ:1問ずつ、声に出して、振り返りまで
この記事のまとめ
- ChatGPTは「何を、どの順で話すか」の練習で回数を重ねるのに向いている
- 頼むときは、面接官役・テーマと「1問ずつ止まる」「途中で評価しない」を最初に伝える
- 終わったら観点を決めて振り返り、直すところを1つだけ決めてもう1回
- 名前や大学名、選考で聞いた非公開の話は入れない。企業の情報は自分で確かめて貼る
- 表情・声・緊張は、録画や人との練習で補う
まずは作例1をコピーして、1つのテーマで15分だけ試してみてください。
AI面接
ChatGPTで固めた答えを、声で通しで話してみる。
画面ごとの操作はAI面接の使い方で確認できます。グループディスカッション(GD)もAIで練習したい人は、AIでGDを練習する方法にまとめています。
